PuppyLinuxについて

まず、PuppyLinuxというOSについて説明します。

PuppyLinuxのWebサイトによると、『小さく、軽いながらたくさんのアプリケーションを持った Linuxです。』だそうです。

Linuxは、Windowsでもなく、MacOSでもない、第3のOSといえます。 Windowsが壊れていても、PCが壊れていなければPuppyLinuxを入れるとPCを再び使えるようになるのです。

PuppyLinuxの目標は、

  • USB、ZIPまたはハードディスクに簡単にインストールできる事。
  • CD(あるいはDVD)から起動して、CDにすべて保存できる事。
  • USBフラッシュドライブから起動しても、最小の書込みで寿命を伸ばせる事。
  • リナックス初心者にも、とてもやさしく、一旦起動すると、非常に早い事。
  • 日常必要なすべてのアプリケーションがあり、ワープロ、表計算がある事。
  • 安定している事。簡単である事。
  • 古いパソコンを再び使える事。
  • 無料で使える事。

しかし、Linuxにはたくさんの種類があります。

メジャーなものから世界中のプログラマーさんたち個人で作られたものがあります。だから種類が多いのです。

なので、このサイトでは数ある種類の中から選んだPuppyLinuxをダウンロードし、PCに入れます。


PuppyLinuxのデメリットは?

動作条件の欄に『CPU: Pentium 166MMX, RAM: 128MB, CDROM: 20倍速以上 メモリーは128MBでも動くが、できれば256MB以上あれば快適に使えます。』とあります。

しかし、メモリが少なく、メモリ増加にお金がかかる場合は中古のPCを買った方が良いかもしれません。

中古PCでも高性能の中古PCがあるからです。

それから、IBM PC/AT互換機という類のパソコンが対象となっています。

IBM PC/ATとは、IBM(世界最大のコンピュータメーカー)PC/AT(1984年にIBM社が発売したパソコン)という意味です。

MacintoshやPC-98シリーズなどは対象とはなっていません。


Windowsと違うところは?

基本的なところはWindowsと変わらないですが、違う部分があります。

  • PuppyLinuxの操作がダブルクリックではない。
  • USBメモリを挿すと、OSに認識されずすぐに利用可能にならない。再度挿して開く動作すると解決します。
  • ハードディスクのCやDといったドライブレターではなく、sda1やsda2といったLinux特有の名前が付けられます。
  • ワープロ等のソフトからファイルを開くと、例えばハードディスクは『mnt/sda1』という場所にあります。
  • プリンタや無線LANを使っている場合は設定するのに面倒な場合があります。マイナーOSのため、メーカーがドライバを出してくれていないのが原因です。

Linuxにはマイクロソフトオフィスはありません。

ただ、ワープロと表計算はあります。

ワープロや表計算を使いたいという用途でマイクロソフトオフィスとの互換性を考えなくていいなら、PuppyLinuxに入っているワープロと表計算で十分でしょう。

またOpenOffice.orgを使えばマイクロソフトオフィスとほぼ同等の機能を使うことが出来ます。

ファイルのコピー&ペーストがWindowsとは操作感が違います。

これはコピー元フォルダとコピー先フォルダを両方開き、ドラッグアンドドロップすることで対処できると思います。


注意すること

PuppyLinuxは同一バージョンで、通常版、スタンダード版、レトロ版3つのタイプがあります。

普通は通常版ですが、パソコンによってはうまく動かない場合があったり、
古いハードウェアに合わせてカーネル(OSの基本機能を実装したソフトウェア)というOSの基本部分のバージョンが違うタイプが用意されています。

まずは、通常版を使用してみてください。
それでうまく動かない場合は他のタイプを試してみましょう。

慣れたら、通常版以外のを使ってみるといいかもしれません。